思春期の子供室を分離させる

2011.12.17

強い求心性のなかで、街路に面した2つの子供室だけはかなり分離している。一般解では個室領域の手前に子供室、奥に主寝室を配して、親が自然に子供の様子を感知しやすくするもので、子供が幼い時期にはとくにその必要がある。この住宅でも予備室を分離し、子供部屋を中庭側に配することができなかったわけではないが、令嬢2人の思春期に入る年齢を考えて、子供と親の領域とを分離した。こう考えるようになった1つのきっかけは、大学で住宅の設計課題を指導していて、学生の解に子供室を主寝室と意図的に分離したものが多いのに気づいたことにある。

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子供もティーンエイジ後半になると親の管理からなるべく逃れようとするのが自然で、そうなる時期の記憶が鮮明な学生は、当時の気持ちを自分の課題に投影するのであろう。自分の中学・高校時代の記憶と重ねても十分に読み取れることだ。そこからA夫妻の了解も得てこの配置となった。