徹底的に個室の壁を取り払おうとしている間取り

2011.10.14

個室を徹底的になくす一方、徹底的に個室の壁を取り払おうとしている間取りもある。建築家・難波和彦の「箱の家」シリーズはそうした間取りの習作といえる。難波は、住まいの大きな箱をつくり、それを家具で仕切りながら家族の存在をいつでも確認できるような間取りを手掛けている。吹き抜けの居間を中心に個室である子ども室は扉がなく、常に家族の気配が感じられるように工夫が施されている。それは、住まいはすべて「共有の場」であるといいだけである。また、ハウスメーカーである三井ホームの手掛けた「L・T」もそうした間取りをめざしたものといえる。ちなみに、LとTとは、「Livetogether」一緒に住む−の意味で、やはり、居間のような大きな空間を中心に個室が配されているが、それらは徹底して開け放され、個室から居間が、居間から個室が、それぞれ連続しており、家族の気配が感じられる間取りとなっている。

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